時間の自由というのは極めて重要です。
なぜなら、
時間=わたしが死ぬまでに残された寿命=命
だからです。
とくに常勤の医師は、気がつかないうちに、自分の命を捧げています。
朝は早くから回診をし、外来と手術をこなして、夕方には病棟で指示をだします。
明日の手術の勉強をしないといけません。
救急外来に患者がくれば対応し、緊急手術が必要なら夜中にでも招集されます。
当番じゃない休日だったとしても、外科医なら1日1度は患者の顔をみにいきます。
24時間、いつでもPHSが鳴るんじゃないかと、おびえています。笑
ここまでいいですよ、外科医として当然です。
自分の命を捧げて、社会に貢献しよう。
それが社会に属する一体感を感じさせてくれます。
自分がここにいても良いという感覚を味わえます。
でも、仕事がやっと終わったとおもいきや、
そこからレセプトや書類を片付け、どうでもいい原稿の執筆依頼を済ませ、研究会のプレゼン資料をつくり、研究データを整理して、論文を書いて、、、帰るのはいつも日付が変わってから。
これ、ホントにわたしがやらなきゃダメですか??
人類の進歩に貢献する、大事な仕事ですか??
こんな状況に追い込まれているひとって、結構いますよね。
プライベートな時間、家族との時間、趣味のための時間、ゆっくり何もしない時間。
これらの時間を、あまりにも軽くみています。
時間は気をつけないと搾取されてしまう。
わたしは、医師として働く時間は、医師として精一杯がんばります。
でもそれ以外の時間を奪われるのは嫌です。
わたしは、わたしの時間を守りたいです。