経済的な自由が大切な理由は、
「いま仕事をやめても、生活していくだけのお金が、いまの自分にはありますよ」
と言える状態が、人生に余裕を与えるからです。
自分をまもるため、家族をまもるため、自分の意志をつらぬくために、主張をしなければいけない時があります。
その時、手元にお金がなければ言葉に迫力がでません。
足元をみられては交渉もできず、自分の主張をまげなければいけません。
家族を養わなければならなければ、自分の声を押し殺さなければいけないかもしれない。
地方で働く医師、とくに医局に所属している医師にとって、これは重要なことです。
はたらく場所、やりたい専門分野、仕事へのスタンス、キャリア形成、
これらが自分の希望だけで決まらないのが医局に属する医師のつらいところです。
さらに地方ゆえに、僻地での勤務が長期化したり、
こどもの教育のために単身赴任となったりするかもしれません。
みんな、ここは譲れない、という勝負どころってありますよね。
わたしはまだ、医局に対して自分の意見を強烈に主張したことはありません。
でもここぞという場面はこの先かならずあります。
自分を、家族をまもらなければいけない。
自分がそうしたいなら、医局を辞めればいいでんす。
だってその時、私はもう経済的に自立しているんだから。
だから経済的な自由が大切なのです。